トモコの場合

そんな私の記念すべき復帰?第1作の タイトルは、「買い物恐怖症ートモコの場合その2」 という、貧乏をテーマにした実に貧乏くさい作品だった。

その頃は、引っ越してきたばかりで、近所に知り合いもいなく、私ごときのド素人が書いた小説を読んでくれる人なんていそうにもないし、また、読んでください。なんていう勇気もなかった。 「はじめまして実はこれ私が書いた小説なんですが、ちょっと読んでみてください。お引っ越しの挨拶代わりです」 なんて言えたらよかったのかもしれませんが。 まさか。そんなあほなこと。ねぇ。できるわけがない。 読んでくれる人の心当たりといえば、ただひとりだけだった。 夫だ。 あの時ほど、夫の帰りが待ち遠しかったことはまあない。でき上がった作品を手に持って今か今かと、そわそわしていた。 やっと仕事から帰ってきた夫は、 しぶしぶながらも、読んでくれた。 で、その感想は、 「こんな貧乏くさい話読まされて、おもしろわけないだろうが。いやみか!!!!」 というよなものだった。 やはりテーマが生々しすぎたようだった。